ファグス靴工場
Fagus-Werk
- 名称
- ファグス靴工場
- Fagus-Werk
- Fagus Factory
- 設計
- Walter Gropius & Adolf Meyer
- 竣工
- 1911年
- 用途
- 工場
- 場所
- Alfeld, Germany
- 訪問日
- カメラ
- RICOH Caplio GX100
グロピウスの処女作であり世界初のモダニズムによる工業建築である。靴メーカー Fagus社の工場。開放的なガラス窓に四角いモダニズム。
グロピウスの師であるベーレンスのAEGタービン工場 (1909) の影響を受けながらもモダニズムを徹底化した建築である。ガラスのカーテンウォールを特徴とする。
2000年のハノーファーExpoに合わせて改装されて、現在は建物の一部がグロピウスとファグス、そしてこの工場に関してのミュージアムとなっている。かなり大きな展示空間を持ち、当時の写真や図面が多く見られる。建物もより当時に近い形に修復されたよう。
所感
壁が茶色いので一見異なった印象を受けるが、ガラスのカーテンウォールやその窓枠、屋根など後のデッサウのバウハウス校舎などにみられるグロピウスの文法そのものである。特に光を多く取り込むガラスのカーテンウォールは工場という作業空間において重要な意味を持っていたのだろう。
ミュージアム部分の内装はやり直されているので、建物内の当時の雰囲気はあまり分からなかった。が、工場として今も使っているようなので、その部分はある程度当時のまま残っているのかもしれない。
ところで、閉館時間の1時間ほど前にミュージアムに入ったら、もう見る時間があんまりないからと入館料をタダにしてくれた。1時間もあれば十分見られるとは思うのだが……(ただ、パネルの文字を全部読もうと思ったら確かに1時間では足りないかもしれない)。行ったときは私以外の見学者はゼロでした。企業のプライベートミュージアムとはいえ、それでいいのか?
写真
外観
内観
周辺
アクセス
Hannoversche Strasse 58, 31061 Alfeld (Leine), Germany
Alfeld(Leine)駅から徒歩5分。旧市街と反対側に出たら線路と平行の道を右に行き、そのまま道沿いに行くと右側に見える。敷地内に入り奥に行くとミュージアムの入り口がある。
AlfeldまではHannover、またはGöttingenからローカル電車で約30分。
- 開場時間
- 9:00-16:00 (土 -13:00)
- 休館日
- -
- 入場料
- 2€
# 2007年9月時点
建築家
- Walter Gropius (1883-1969)
- [ヴァルター・グロピウス] バウハウスの創立者であり、インターナショナル・スタイル (国際様式)の提唱者。初期モダニズム建築の中心的人物。外観は白い壁に黒い桟を持った大きな窓を特徴とする。3大近代建築家といえば、コルビジェ, ミース, ライトだが、4大というとこれにグロピウスが加わる。代表作はデッサウのバウハウス校舎。
- Wikipedia -ヴァルター・グロピウス
関連リンク
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