Nouvelle Vague

1998年3月リリース

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Nouvelle Vague

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メディア
CD
リリース
レコード会社
東芝EMI
オリコン最高順位
10位
参考
公式データ
  1. Crisis Game 〜世紀末の危険な遊戯
  2. Nouvelle Vague
  3. Brave Love 〜Galaxy Express 999
  4. Pride
  5. Sister of The Rainbow
  6. Save Your Heart 〜君だけを守りたい
  7. Good Times Boogie
  8. Beyond The Win
  9. CRASH!
  10. 明日の鐘

東芝EMI移籍第1弾アルバム。レコード会社移籍ということもあり "原点に立ち返る" という意味を込め、生のストリングスをふんだんに使いNo-シンセサイザーを目指した(M-9以外)。雄大な曲が多い。

タイトルの "Nouvelle Vague" はフランス語で「新しい波」の意。元々、フランスで起こった従来の作品の否定・打破を目指す映画の運動にこの名前が付いており、そこから「抵抗・革命」を意識してこの名前を取ったと思われる。

東芝EMIに移ったことで「新しい」(Nouvelle)、という意気込みも込められているのかもしれない。

総評

何はともあれ東芝EMI移籍後1発目ということで、初心に戻ってる。初心、とはいっても感覚は現代(のALFEE)的。ギターが強調され、ロックらしい。ストリングスでメロディーも柔らかく強化されてる。THE ALFEEを説明しやすいアルバムであると思う。

どうでもいいと思える曲も多いのだが、全体としては良アルバムの印象がある。なぜだろう。M-2.Nouvelle Vague / M-9.CRASH! が特に好きだ。

本体のデザインはEMI時代のアルバムではズバ抜けて良い。

デザイン評

ジャケット/ケース

コラージュの手法が使われたジャケット。良いと思う。私としてはALFEEの歴代アルバムジャケの中でもbest5に入るかもしれない。色バランスも良い。

時計はグリニッジ天文台のゲートクロックが元。コラージュしてある写真達にそれぞれ意味が付与されているのが良い。時計の3が青いのはALFEEが3人であることから、24時を指してるのは24周年のため。ただ、パリ北駅(右側の建物)の時計も12時を指しているが、左の写真の奥の方にちっちゃく写ってる時計(グリニッジ天文台のゲート)は3:35くらいを指してる。ここも徹底して欲しかった。

帯も背も好き。全体的に落ち着いて端整である。ALBUMテーマとも良く合致している。

ブックレット

中の写真も全てコラージュ。一貫するテーマとテイストでまとめてあって良い。3,4ページの桜井氏と坂崎氏が同じ向きを向いてるのが気になる。

歌詞部分は白地に紺、硬いフォントと非常に好デザイン。品良くまとめてある。たまに入る写真はM-4, M-5の選択意図が少々気になる。

裏の白が潔い。

ディスク

良い。でも何故あの向きが北なのかが気になる。好みかもしれないが、北を指す刺し色ミドリの色はもう少し気を使ってもいい気がする。

曲評

1. Crisis Game 〜 世紀末の危険な遊戯

作曲
高見沢 俊彦
作詞
高見沢 俊彦
編曲
THE ALFEE
メイン・ヴォーカル
桜井坂崎高見沢

本アルバムを象徴するようなストリングスから入る。ボーカルはリレー式、アルバムのスタートを感じさせる。ストリングスとエフェクトのかかった声、そしてギター、デジタル世代を歌った歌詞のバランスが良い。

世紀末という現代の時代の変曲点を歌ったこの曲はM-2と対か。

2. Nouvelle Vague

作曲
高見沢 俊彦
作詞
高見沢 俊彦
編曲
THE ALFEE
メイン・ヴォーカル
高見沢

フランス革命前夜をテーマにした変拍子のプログレッシブ・ロック。アルバムタイトルチューン。

「幻夜祭」(ALBUM『夢幻の果てに』)ばりの変拍子のはずだが、ふんだんなストリングスのおかげで非常にメロディアスに聞こえる。スケールの大きさが活かされてる。サビの重厚なコーラスも 'らしい'。

ALFEEのプログレ系の曲の中でも、私にとってはかなりの上位ランクに入る。曲が進行するにつれメロディー展開していくことによりストーリーを感じられるのが良い。名作。

3. Brave Love 〜 Galaxy Express 999 (Album Version)

作曲
高見沢 俊彦
作詞
高見沢 俊彦
編曲
THE ALFEE
メイン・ヴォーカル
桜井

シングル曲。映画「金田一少年の事件簿2 殺戮のディープブルー」の主題歌。Album Versionはシングルver.に高見沢のソロギターが新たに付け加えられている。

いかにもシングル曲なALFEEの王道っぽい曲。たしかにALFEEの大げさな感じはアニメに合いやすい気がする。

4. Pride

作曲
高見沢 俊彦
作詞
高見沢 俊彦
編曲
THE ALFEE
メイン・ヴォーカル
桜井

桜井よる歌い上げるバラード。バラードで静かに優しく、しかし戦えと歌うのは高見沢らしい。

一般的な評価としては名曲らしいが、私にとっては普通の1曲(多分歌詞が苦手なんだと思う)。歌の上手さはさすが。

5. Sister of The Rainbow

作曲
高見沢 俊彦
作詞
高見沢 俊彦
編曲
THE ALFEE
メイン・ヴォーカル
坂崎

7本のギターを重ねたギター重ねまくりの曲。坂崎の腕が冴える。声との相性も最高。坂崎ヴォーカルの武器はドライで他者を拒絶するような声からこういった柔らかい声まで出せることだと思う。

6. Save Your Heart 〜君だけを守りたい

作曲
高見沢 俊彦
作詞
高見沢 俊彦
編曲
THE ALFEE
メイン・ヴォーカル
坂崎

『ウルトラマンダイナ』EDテーマ「君だけを守りたい」(歌 : 中島 文明)のセルフカバー。坂崎ヴォーカル。

私にはあまり存在感のない曲、である。残念ながら。

7. Good Times Boogie

作曲
高見沢 俊彦
作詞
高見沢 俊彦
編曲
THE ALFEE
メイン・ヴォーカル
高見沢

7曲目といえば、な高見沢ヴォーカル曲。「ゴキゲンなブギ」といった感じ。

間奏に入る坂崎のトレモロギターが良い。歌詞は真面目に聞いてると恥ずかしくなってくるような内容。高見沢がカワイイ。

8. Beyond The Win

作曲
高見沢 俊彦
作詞
高見沢 俊彦
編曲
THE ALFEE
メイン・ヴォーカル
桜井

恒例の大阪国際女子マラソン用。なんかこのシリーズはやっつけ仕事な感が。M-6と同じような印象。重たい。

9. CRASH!

作曲
高見沢 俊彦
作詞
高見沢 俊彦
編曲
THE ALFEE with 河野圭
メイン・ヴォーカル
坂崎

No-シンセを謳うこのアルバム唯一の例外。電子音楽風味の打ち込み曲。といってもALFEEらしくギターがガンガンに鳴ってる。坂崎の乾いたボーカルが良く合う。

今までのALFEEから見るとここまでデジタル物を入れてくるのは新しい境地だろう。No-シンセ + ストリングスがコンセプトのアルバムでもこういう曲を1曲入れてくる辺りが良い。

ライヴでらやれると最高にカッコイイ。 歴代ALFEE楽曲の中でも個人的にはかなり上位に入る。

10. 明日の鐘

作曲
高見沢 俊彦
作詞
高見沢 俊彦
編曲
THE ALFEE
メイン・ヴォーカル
高見沢

意外と長くて8分あったりする、人の存在意義をあれやこれや考える大作。アルバムの最後らしい高見沢バラード。

実は結構かなり好き。詞も含め曲のメロディや構成も良いと思う。間奏後サビ2回目のコーラスが美しい。"明日の鐘" の意味は謎。

せっかくイイ曲・詞だからライヴで歌うときは是非丁寧に歌って欲しい。