ヴォルフロッシュ

Blog

Published on

RSS

DRIVE TO 2010 -中野テルヲ

DRIVE TO 2010

ここ数週間足しげくホスト渦巻く歌舞伎町を通りぬけ、新宿ロフトに通っていたのですが、それも今日で最後です。

私的なDRIVE TO 2010のシメを彩るにふさわしく、今日は中野テルヲが出演します。

てことで、「平沢進プレゼンツ」(data)。出演は、

です。

目当てはもちろん私の最愛のミュージシャン、中野テルヲ。平沢進プレゼンツだからではありません、平沢進はどーでもいいんです、中野テルヲを見にきました、私は。他はまぁ、とはいっても平沢界隈なのでうすぼんやりとは存じ上げております、といった感じ。


一応開場前にロフトにたどり着けたので、整理番号順に入場。とはいっても今回は番号22番だったのでいまいち。しかもなぜか今日はどん欲に前列をキープする気がせず、フロアに行ってからも場所取りもせずに物販をひやかしたりドリンク貰ったり。あと荷物ロッカーに預けたり。とかしてから場所を取ったのでまぁ、前から4列目くらい。中野テルヲがこの世で一番好きなのでもっと頑張れよ自分とも思うのだが、多分好きすぎて恐れ多かったんだと思う。なんのっこっちゃだ自分。それと平沢界隈ファンにちょっとビビってた。あと、最近最前列とかばっかり行き過ぎてて逆に最前列の恩恵を忘れていた。後でまたか書くが、正直もっと前取れば良かったとあとから思った。

でもというかなんというか、DRIVE TO 2010の会場に行くのも今日が最後なので、物販で記念にとサイン入りのパンフを買ってみたり缶バッヂも買ってみたり。サイン入りパンフは毎回出てるみたいで(ムーンライダーズの日はまだできたばっかだったのでなかった)1冊くらい欲しいなぁと思ってたのだがずるずると最終日まで買わずにいた。本当はDRIVE TO 2010というイベントを思えばヒカシューのが欲しかったのだが、ヒカシューの日サイン入りパンフあった? 見つけられなかった。で、テルヲがサイン書いてるならそれはそれで欲しいと思い購入することに。今日は出演者全員が1冊にサインしているタイプみたく、平沢のサインもついてた。テルヲ単品のが欲しかったなぁと正直思う。いや、平沢サインなんて今後貰う機会ないだろうから良かった気もするが。

客の入りは平沢進が出ないとは言っても人気の平沢界隈なので上々。FILMSの日なんてステージ始まるギリギリに前に行って2列目だったのに。

PEVO

→ amazon:CD「PEVO」/PEVO
『PEVO』

PEVOは1stアルバム『PEVO』(1996) はiTunesに入ってますが「ポクテキ讃歌」くらいしか認識してない人たち。新譜はまったく買う気ないです。今回初めて見た1stインプレッションは「滑稽」。なんだこの滑稽な人たちは。曲はまぁバキバキした電子音でカッコいい系なのに、動きと服装が滑稽すぎる。あれはどこまで狙ってやってんの!? POLYSICSやFLOPPYをみてもテクノルックにアイウェアはある意味必須ですが、あの2色式3D眼鏡みたいな手作り感溢れるゴーグルはなんだか博多名物 二○加煎餅しか思い出さないし、腕の "PEVO" のキャラクターが光るだけっぽい装置もよーわからん。そしてMCの変なしゃべり方はミッキーマウスにしか聞こえなかった。がんばってサバオ。

音としては1stアルバムはもっとポコポコした感じだったのが今回はもっとがちゃがちゃした音になってた。最近の平沢みたいのかなぁ。音だけならそんな悪くないだろうに(個人的に特別心惹かれる音でもなかったのも事実だが)。トータルで見ちゃうと滑稽としか思えん。よくわかんない人たちだ。

Shampoo

女性ヴォーカルオリモマサミ1人だけの状態から始まって、曲ごとに徐々にキーボードの人やらベースの人やらが増えてくるスタイルだった。

Shampooはあんまちゃんと聞いたことなかったんだけど、予想以上にいい感じだった。ヴォーカルは正直どっちでもいいんだけど(おそらくまた女性ヴォーカル苦手なのが発動してると思われる)曲そのものとかバックの演奏とかが非常にカッコ良い。程よく退廃的で程よくエレクトロ。音響的な音の使い方が良い。

途中数曲、オリモさんがバイオリンの弓で足あたりにある弦を弾いてて、前の人でよく見えなかったんだけど、あとからネットのレポを読んだらどうやら義足に弦を張ってその弦を弾いていたらしい。それはカッコイイな。弦のパーツは見たんだけどカッコ良かった。ちゃんと見たかった。音もなかなか。ちょっと過去CDあさってみようかなぁ。

中野テルヲ

で、なんといっても目玉の中野テルヲ。大好きです。だけど初ライヴ。とはいえそもそもテルヲのステージが7年ぶりくらいのステージのはず。CDも10年に1枚程度のペースで、もう一生表立った音楽活動は望めないのかもとさえ思っていたその人のパフォーマンスです。

感想としてひとまず一言、あなたが神か。かっこよすぎです、ホント。正直感激し過ぎて感想とか書きづらいのですが、ひとまずセットリスト。

→ amazon:CD「User Unknown」/中野テルヲ
1st Album (1996)
『User Unknown』
→ amazon:CD「Dump Request 99-05」/中野テルヲ
2nd Album (2005)
『Dump Request 99-05』
  1. Let's Go Skysensor
  2. Let's Go Skysensor (re-take)
  3. Computer Love
  4. Imagine
  5. 3rd (w/ オリモマサミ)
  6. Run Radio IV
  7. Monsters A Go Go
  8. Another Day
  9. Run Radio II

幕が下りたまま状態からステージはスタート。Opening SEとして色々なモノをセッティングしている旨の機械ヴォイスが流れる。徹底してるぜ。そして、幕が上がったらもういきなり曲のイントロ。しょっぱなから「Let's Go Skysensor」で攻める。それからか! 攻め過ぎだよ、テンションあがっちゃうよ。イントロの時点でフロアは大盛り上がり。みんなテルヲソロ聞いてるのかぁ、たしかに印象的なイントロだけど。手かざしセンサーで随時音の入り等をコントロールしながらの演奏と歌。とにかくカッコイイ音。がつがつの電子音なんだけどあくまでもクール、そして上品、でも攻める。ジングル ジングルリッスン リッスンの部分では手のフリを添えつつ。そしてそれさえもクールでカッコイイ。間でスカイセンサーをいじりたおすブレイクを経てまた歌に行くかというそのとき、センサーへの手かざしを間違えて(というよりセンサーが不良だった?)途中で曲を終わらせてしまうテルヲ。なにこれ、カッコいい上にドジッ子属性も備えてるわけ?(おちつけ)。初めてやるハコだからという言い訳を添えつつ(こんな久しぶりのライヴでも初めての場所てのは効いてくるもんなのか)もう1回やり直してくれるのは親切。ミスっても冷静。が、曲を切っちゃった時の「あっ」って感じのリアクションは良かった。ステキ。気を取り直してもう1回。2回目はつつがなく。

しかし照明がまぶしい。後光かと思った。いや、多分本当に後光だったんだと思う。テルヲがちょっと遠いのに再び前列を押さえなかったことを後悔する。

「中野テルヲです」っていう超短いMCを挟んで「Computer Love」へ。個人的には、当時名前さえも知らなかった中野テルヲに一発で心奪われた一曲です。rendezvousシタイ rendezvousシタクナイのところではシャウト。ソロテルヲはどんなに激しい曲だとしても静的なイメージがあったので意外。そしてカッコイイ。まぁP-MODEL時代を思えばあながち意外でもないのだが。

で3曲目は「Imagine」。ここまで怒濤の攻め選曲。スタートで一気に心を奪ってしまう作戦なのね。ステキステキ。歌詞棒読みのところはこのスピードでいいのかとドキドキするんだけど毎回おしりがちゃんと合ってて気持ちいい。Cメロのどんな天も存在しないと想像しなさいのリピートでは、CDだと最後そーぞーしなさーいと伸ばしてじらしてたのに今回は違ったアプローチだった。

→ CD「3rd」/Shampoo
『3rd』

ここまできてやっとMC。その後も基本的にMCは曲が終わったら「ありがとう」の一言だけ。たまに曲のタイトルも紹介してたけどそれもタイトル言うくらい。MCもかっこいい。でMCというかゲストアクターのShanpooのオリモマサミを呼ぶ。オリモさんの衣装をミラーボールと形容するテルヲ。Shampooでの弦のパフォーマンスを褒めたりこれからやる「3rd」の歌詞についてちょっと話したりして、ここは和やかなムード。あ、そうそう、なぜかなんか一句詠んでた(あれは天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に 出でし月かもがベースかな)。しかしあの弦はカッコ良かったと思うけどテルヲ的にもそうかぁ。確かに好きそう。曲紹介して2年前にテルヲがアレンジしたShampooの曲「3rd」。「3rd」はMECANOで購入したので持ってます。今日の物販ではなかったみたいだけどもう売り切れてるのかな。オリモさんは1曲歌ってすぐはける。

オリモさんはけたらまたテルヲのソロに戻る。「これは成功率が低い」と自信なさげに次の曲紹介。「緊張しなくてもいいよ」と客に言う、ってことは緊張してんのかな? ちょっと精神統一をしてセンサー調整したらタイトルを言わずに演奏開始。手かざしで1音ずつ紡ぐパフォーマンスから開始し徐々に音が増える。インスト曲、おそらく「Run Radio IV」。IVじゃなくてIかもしれない。成功率が低いと言いつつさらっと成功してたようにみえた。

次の曲はP-MODEL時代の1曲「Monsters A Go Go」。テルヲソロアレンジは初聴き(いや、以前やったのかさえ知らないんだけど)。テルヲらしい仕上がりに。正直P-MODEL版より数倍良い。ぜ、ぜひCD化を……。サビで ウサギという歌詞の時に手でウサギの耳のジェスチャーを1回だけしてた。くっ、萌えまで取り入れるなんて卑怯だぞ…!

つづいてまたまたP-MODELの楽曲から。前々日に平沢御大によるありがたいネタバレに感涙した「Another Day」。ここでやっと来たか。つか平沢さん勘弁してください。ちょっとゆるめのアレンジでほんわかした雰囲気に仕上げてた。

ラストはテルヲソロのオリジナルで「Run Radio II」。

初めて生で見たセンサーの奏法は単純に見た目がカッコいい(大事)。ライヴの醍醐味は奏者の動きと音のシンクロだと思っているので、テルヲの手の振りで音が止まったり動き出したりする様は爽快である。テルヲの音にも合ってる。ただその分ミスったときの残念感もとても強い。現実に引き戻される。さらに難を言えば、フリのレパートリーが少ない気がするのでもう少し色々変えられるとライヴでさらに活きそう。手旗信号みたいな独特のバシッてゆー振りかっこいいけどね。立ててる側の手は何の意味があったのかなぁ。遮ってんのかな片方。ハマったときのあのシンクロの快感は素晴らしい。はめ方もじらし方も上手い。

あーそうそう、メインで操作してるMacがまさかのPasmoだった。久しぶりに見たよPasmo。最初MacBook黒かと思った。その割には有機的なフォルム、と思ったらPasmo。遠目だけどあれはおそらくそうだと思う。手かざしセンサーのシステムがOSX対応してないのではないかとにらんでいるのだがいかがなものか。前回のライヴが2002年っぽいので時期的にも丁度ね。でも今となってはクラシック機となったPasmoを操ってる姿もステキ。

→ amazon:CD「マッド・フレンチ・ジャパニーズ」/サエキけんぞう&ジ・エレキマッシヴ
M1「リラの門の切符きり」
/サエキけんぞう

そしてつくづく思ったのが中野テルヲはやはりアレンジの天才である。Kraftwerkの「Computer Love」、John Lennonの「Imagine」、Shampooの「3rd」そしてP-Modelの楽曲達。しっかりテルヲ色をつけながら洒脱に仕上げる。今回はやらなかったけどサエキけんぞうに提供した「リラの門の切符きり」なんて間違えてサエキに惚れそうになったほどの出来だ。私が一発でやられた「Computer Love」もそう。解釈もいいしガラッと変えてつつもオリジナルのメロディを活かしている。もちろんオリジナル曲も最高にカッコいいのだが、既存曲のアレンジでここまで昇華させられる人はそういない。

真面目な顔で身体でリズムを取りつつ黙々と機材を弄りながら、でもちょっと気取ってるテルヲの演奏姿はもうカッコ良くてたまらない。もう本当にメロメロになりつつ、いやでもやっぱり音がカッコいい。純粋に音が。声もいい。けっこうエフェクトかけてるんだけどこれもテルヲ色なんだよなー。

ステージも音もなにもかも完璧で、多分完璧主義なんだろーなーとか。どーだろ。完璧な作品をつくってくださるので素晴らしい話ですが。神と崇め奉りたい人物です。いや、巻上公一もけっこう完璧だと思ってるんだけど、純粋に音、音楽だけ抜くと特に。もうホント、この人だけは別格なんです。いままでは新譜出したりライヴやったりがなかったからあらためて興奮して熱っぽく語ることがなかっただけで。10年に1度くらいにしかアルバム出さなくても全然構いません。ライヴ初めて見て圧倒されました。ありがとうDRIVE TO 2010。ありがとう平沢進。

4-D mode1

トリの4-D。3人。それぞれ前にスタンドがあって、つっ立ってその上のコンピュータを弄って演奏してる感じはKraftwerkっぽい。

音はバリバリのジャーマンテクノ。フロア仕様な感じ。テクノってよりうん、ダンスミュージックだな。ガンガン。歌詞もなんかドイツ語まじりな感じだった気がするし。ステージ見て聞いてるより踊る音楽だよなぁこれ。熱い。横川氏が青いバイオリンを激しく弾いてたんが印象的。

途中の平沢ビデオ共演はこれまた滑稽でしかなかった。これ、やる必要あんのか?? 平沢ビデオ出演って普通にビデオレターとかかと思ってた。客笑ってるし、せっかく4-Dの人たちが演奏してんのに、みんな平沢のビデオ見てるしなんだかなぁ。1曲ギターを弾いたらまた片付けられる平沢。

最後は横川さんがペットボトルの水を頭からかぶって、ついでに残りを客席にかけて終了。水ちべたい。

平沢進プレゼンツは、タイトル通り非常に平沢的というかP-MODEL的電子音要素が強かった。今まで行ったDRIVE TO 2010 の他の日と比べてもこの電子音っぷりはダントツ。今日だけ違うイベントかと思った。DRIVE TOっぽくはない。コンセプトというかプロデューサの色がしっかり出ててわかりやすいところは良いね。平沢のアクの強さというか影響力ゆえか。PEVOは正直よく分かんなかったけど、テルヲ以外のShampooも4-D mode1もなかなかカッコ良かったし、いやPEVOも音はカッコいいちゃカッコ良かったんだけど。4-Dは予想通りな感じだったけどShampooは予想外に良かったなぁ。みんなわかりやすく電子音。

個人的にはテルヲ生で見られただけでもう大満足。天才だよこの人。テルヲー、好きだー。

Comment

この記事へのコメント受付は終了しました。