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『HTML&CSS ビジュアル・リファレンス』 -2

→ amazon:BOOK『HTML&CSS ビジュアル・リファレンス』

机の中を片付けてたらどうでも良さそうな図書カードが1,000円分出てきたので、それを足しにしてこれを機会に前に気にしていた『HTML&CSS ビジュアル・リファレンス』を購入してみる。

しつこいけど、大藤 幹氏の『HTML&スタイルシート辞典』があるのでリファレンスとして必要があるわけではなく、全くの興味本位で購入する。

で、感想。

やはりMdN。MdNにしてみりゃ頑張ってるんだけど、いまひとつピリッとしない。おしい。メイン使用にはできない。

marqeeとかブラウザ独自拡張要素を一部、他の要素と同列に載せてるのが気に入らない。一応 "ブラウザ独自" というアラートは付いてるし、カテゴリーも "etc..." に載っけてるけど("etc..." がブラウザ独自だけのわけではない)。DTD別で定義されてるか否かとか書いてないし。というかそもそもXHTMLのことは書いてない。XHTMLの存在すら書いていない。HTML 4.01 Strict(とTransitional?)のことしか考えてません。このご時世XHTMLについて触れてないのはマズいと思うんだけど。そのくせrubyまわり載せてるし。DTDに関する説明も触り程度にしかないし。HTML 4.01 Framesetの説明も殆どない。さらにそれぞれの要素の説明も最低限しか書いてない。あと解説とか例にあんま非推奨属性使わないで欲しい。

逆に『詳解〜』にない良い所。非推奨属性に代わるCSSがある場合、代替プロパティとそのページが書いてある。これはStrictなコーディングを目指し始めた人には親切設計なのではないだろうか。それぞれの要素のページに要素の種類(ブロック/インライン)と包含要素がそれぞれの属性のページに書いてあるのも便利。でもタグの省略可能かどうかは個人的にはいらない。

CSSまわりに関しては、一番の不満はCSS Level.2全部のプロパティを同列に扱っていないこと。実質どのブラウザも実装していないようなプロパティのいくつかが巻末に押しやられてる。音声スタイルシートとか印刷まわりに関してはそれでもいいと思うけど、text-shadowなんかはSafari実装してるんだし、そうじゃなくてもちゃんと1ページ取って載せるべきだと思う。そしてCSSの方も各プロパティに関する説明文が殆どない。

不便なのはCSSが1つのチャプターにまとまっちゃってる。ページを開く時に検討がつけにくいです。

HTMLとは逆にCSSの方はブラウザ独自拡張を載せていない。量が多くて把握しきれないからか?filterとかいかにも載せそうなのにね。どうせブラウザ独自拡張載せるならブラウザ独自拡張はHTMLよりCSSの方を載せてくれた方が便利だった。もちろん両方なくていいけど。

全体的に、悪くはないんだけどツメが悪い、W3Cによるweb標準化以前の旧式レイアウト法から抜けきれてない、といった印象。頑張ってるのは分かるんだけど。結局現時点でHTML/CSSのリファレンスは秀和システムの大藤 幹氏の『詳解 HTML&XHTML&CSS辞典』のに敵うものはないのか。『詳解〜』に比べてこっちの方が良い面もあるけど、リファレンスの性格を考えると中の情報の正確さに信用が置けない(書いてないデータがある)ものを使う気には慣れない。大藤 幹氏への愛もあるけど。

本そのもののつくりについて言うと、紙面レイアウトが独特で情報量は多いんだけど見づらい。字も小さいし。けどこれは逆に慣れれば使いやすいのかもしれない。デザインは良い。カッコイイ。特に表紙。あとはこれに限らずリファレンス系でいつも思うんだけど、せっかくだからブラウザ表示例で表示されるサイトのデザインももっと良いのにすればいいのに。

ひたすらおしい本だ。

『詳解 HTML&XHTML&CSS辞典』と『HTML&CSS ビジュアル・リファレンス』のいいとこ取りをしたリファレンスが出れば最高。

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